少年よ、適度に大志を抱け!


代表のひとりごと編集者/柏子見

このところ若い男性のデザイナーの応募が少ない気がしている。
スタッフ採用の話だ。

それに関してある時、新卒のデザイナー志望の女子と面接していて、気になったやり取りがあった。
彼女は芸術系の大学4年生だ。

柏子見:「学校では男子の比率は少ないの?」

女子:「そうですね1/5くらいですかね」

柏子見:「みんな就職状況は、どうなんだろうね?」

女子:「あんまりガツガツ就活してないですよ」

柏子見:「え?どうして?」

女子:「こういう学校に来る男子は理想が高いんですよ。
    だから安易に就職はせず、じっくり自分探しをしてるんだと思います」

柏子見:「そ…そうなんだ…」

話をまとめるとこんな感じだ。

そもそも最近の若い子達は安定志向なので、公務員とか大手企業などを目指し、
不安定なデザイン業界は人気が無い。

しかし、そんな状況でもデザイン業界を目指す子は、かなり意識が高い。
高いがゆえに、仕事に対して安易な妥協はしない。
時間がかかっても自分を活かせる環境を探して、じっくりと仕事と向き合う。

実績は無くても夢のあるベンチャー、若いトップが率いる、映えるスタートアップ企業。
能力があれば、就職せずにそのままフリーランスもあり得る…

母数の多い女子は競争も激しいし現実的なので、就職に過度な理想は求めない。
男子とは立ち位置が違うのらしい。

彼女は少しシニカルに「男子は子供だから…」と笑った。

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30年以上前に、海外をフラフラしてた時に、西海岸で友達になった大学生との会話を思いだした。
UCバークレー4年のとっても優秀そうな彼に「そろそろ就職はどうするの?」と聴いたら、
「アメリカでは日本みたいに一斉に就活しないよ」と言われて驚いた。
「もちろん就職する人間もいるけど、世界を旅してまわる奴もいるし、仕事は一生パートタイムで趣味を極める奴もいる。
人それぞれ。就職なんて能力があればいつでも出来るから、焦らないのさ!」

なるほど…日本もいつかそうなるのかも知れないなと思ったけど、
ホントに似たような状況にはなって来たみたいだ…ごく一部で。

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今のオフサイドは、そんな男子達から見たらどんな風に見えるのだろう?
魅力の少ない会社に見えるのかも知れない。

でも少年達よ!オフサイドは君たちの力で変えられる会社なのだよ。
何も無い大地に見えたとしても、そこには豊潤な土壌がある。
そこにどんな種を植えて、どう育てるのかは、君たち次第だ!

少年よ、適度に大志を抱き、オフサイドに来て欲しい‼

公開日/2023年06月23日



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