才能について


代表のひとりごと編集者/柏子見

何だかんだで、この名古屋のグラフィックデザイン業界に30年以上いる訳ですが、同年代の友人と話をすると、みな口をそろえて言うことがある。

「俺達って、よくこの歳まで業界にいられたよね…」と。

例えばデザイナーを例に取ると、みんな絵が上手かったり、イラストが得意だったりしてデザイン学校や美術系大学に入る訳ですが、そうすると、そこにはもっと上手い連中が一杯いて最初の挫折を味わう訳です。

そんな心の傷を隠しつつ就職すると、更に職場にはもっと上手で経験値も高い先輩がいて…

つまり優秀なクリエーター達を傍目に見ながら、己の才能の無さを呪いつつ、それでも何とか業界の片隅で生きて来たというのがこの30年です。(しかし意外なことに、その優秀なクリエーターやレベルの高いデザイン事務所が無くなっていたりするのですが…)

クリエイティブな才能が低くても、どうしてやって来られたのか?

その答えはひとつ。

「周りの人に助けられた」

会社のスタッフはもちろん、クライアント、外部ブレーン、そして家族・友人。足らない才能とピンチを周りの人が支えてくれて、なんとか成り立っているのです。

今のオフサイドのスタッフはクリエイティブ的にもとても優秀です。
もし若かりし頃の柏子見が、今のオフサイドを受けても絶対に入れません(笑)
でも、これからオフサイドに入ろうと思っている人は悲観しなくても良いです。

「助けてもらえるのも才能のうち」

色々なバランスで組織は成り立っています。一人一人はデコボコでも、組み合わさった時にパズルの様にキレイにまとまればOKなんです。

才能の中でも「助けてもらえる才能」が一番汎用性が高い気がします。

そしてそれを維持するには、ものすごく努力が必要なんだけどね。(^_-)-☆

公開日/2016年02月05日



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