あだ名について


代表のひとりごと編集者/柏子見

会社における私の重要な仕事のひとつとして、スタッフのあだ名の命名がある。

「あだ名」…格好良く言えば「ニックネーム」だ。

昨今は、学校であだ名禁止とか、会社での呼称にルールがあったりとか、ややこしい世の中になっているみたいだが、コミュニケーションには欠かせない大切な要素だと思っている。

柏子見の「あだ名」は適当に付けているように見えるかも知れないが、実は明確なロジックに基いて作られているのだ。
今回は、そのノウハウの全てを惜しげも無く公開してしまおうと思う。
もし、この内容を出版すれば数億円の印税収入だが、人間としての器の大きい私はそんな事は気にしない。

まず基本は「省略」と「伸張」である。

例えば私の名前「かしみ」は省略すれば「かし」、
しかし言いにくいので伸ばして「カッシー」となる、これが基本パターンだ。

柳沢など、ひらがなで5文字もある名前の場合、あだ名はより重要な意味を持つ。
「やなぎさわさん」と呼ぶと2秒くらいかかるが、これが1秒になればスタッフの貴重な作業時間を増やす事ができるからだ。

あだ名は印象も大切で、彼の場合、略すと「やな」だが、これだと川べりで夏しか働かない人みたいになってしまう。
そこで何かを付け足すのだが、ここではオールラウンドに使える「ぴー」を用い、「ヤナピー」にして1年中働ける様にするのだ。
「ぴー」は大変便利で、「げり」という名前の人以外でほぼ使える万能調味料のようなワードだ。
覚えて置くと良いだろう。

似たようなワードに「たん」がある。
鵜野の場合、単純に付けると「うのたん」で言いにくいが「ウータン」とする事で、
ゴリラの様な風体も一気にカワイイお猿さんになる。
このあたりのアレンジが一流あだ名シェフの腕の見せどころである。

困るのは、同じ名前が重なった場合だ。

牧村は先程の「省略・伸張」により「マッキー」でよかった。
関谷も同様に「セッキー」なのだが、最近入った関根さんの下の名前がマキで「セッキー」「マッキー」が使えない…困った!

こういった場合は「中取り」と呼ばれる日本酒造り手法を取り入れる。

「せきね まき」→「せき ねまき」→「ネマキ」ちゃんだ。
もし彼女に焼き鳥好きのパーソナリティがあれば「ネギマ」ちゃんにトランスフォームしても良い。
映画好きなら勿論「キネマ」だ。
(まだ本人の承諾を得てないので正式リリースではないが…)

まあこんな感じで、日々新しいスタッフのニックネーム生成にいそしんでいるのだ。

いかがだったろうか?
あなたもこの「カッシー・ニックネーム・メソッド」略して「KNM」を駆使して、
周りを、会社を、そして社会を明るくして行きませんか?

ただ問題は、私以外、あんまりあだ名で呼び合ってくれない事だ…

公開日/2020年10月06日



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