No.19 嘘は罪


脇道映画館 〜わたしのジブリ〜編集者/柏子見

哲学者カントによれば、「人はウソをついてはいけない」のだそうです。
これは定言命法とよばれていて無条件に守らなければいけない義務だとのこと。
たとえば、

ある殺人鬼がある人(A)の友人(B)を殺そうと追ってきているとします。AはBを家にかくまっていました。
そのAの家に殺人鬼がきて「ここにBはいるか?」と聞いたとします。

この場合でも、Aはウソをついてはいけないのです。
つまり、友人を助けるためであってもウソは不正だということです。カントによれば。

別のたとえ話をします。

たとえば、ある会社のホームページに、その会社の社員が順番でジブリの映画についてエッセイを書く企画があったとします。

たとえば、ある人(C)はジブリ映画に疎いとします。
そんなときでも、Cはウソをついてはいけないでしょう。カントによれば。

さて、さいわいなことに僕には好きなジブリ作品があったので、ウソをつかずにエッセイを書くことができそうです。
それは、

「金曜ロードショー・オープニング」

レトロな外国の漫画風で当時いいなと思っていましたが、もうすっかり忘れていました。
実は、ジブリしばりで困ってしまって、とりあえず”ジブリ作品”で検索。
はじめてあの「帽子のおじさん」がジブリ作だったと知り、安堵しました。
(脇道映画館のシンボル?のモトネタ)

ちなみに、和田誠監督のゴールデン洋画劇場のオープニングはさらに好きです。

哲学者カントによれば、「人はウソをついてはいけない」のだそうです。


2021年1月6日
渡辺 聡

公開日/2021年01月06日



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