No.17 今はない、あの映画館で。


脇道映画館 〜わたしのジブリ〜編集者/柏子見

ジブリと言えば……さて、なんだろう?
作品一覧を見てみれば、古いものを中心に半分弱は見たことがありそう。
主に金曜ロードショーで。

でも、「ハウルの動く城」は、今はクラブ(ディスコ?)プラチナムの
(と書こうと思って調べたら、なんと4年も前!に閉店していて、
今はライブハウスになっているらしい)
松坂屋北館の地下にあった映画館で1人で見たし、

「千と千尋の神隠し」は、まだワーナー・マイカル・シネマズだった今のイオン、
当時はサティの映画館で、
本編上映前にはルーニー・テューンズのマナームービーを見て、母と見た。
(実家から一番近い映画館だから、父や弟もいたかも?)

というように、内容よりも「(今とは違う)あそこで見たなぁ」ということが
より深く思い起こされてしまうのが、私にとってのジブリである。すみません。

それにしても、映画館離れ(?)で、昔ながらの映画館はどんどん閉館するし、
シネコンも歌舞伎とかライブとか、映画以外のコンテンツも上映するという中で、
今も変わらず人々の関心を集めているというのがジブリの強さを表している。
こんな私だって、見たことない作品も大体のあらすじとかビジュアルとか
世間的にこんな評判だった、とか、何となくわかるくらいだし。

作品からどんどん離れてしまったけれど、せっかくなのでもうひとネタ。
うちの長男の名前について「となりのトトロの?」と言われたことは一度ではない。
でも、残念ながらそう言われて気づいたクチだ。よかった。トトロのあの子がいい奴で。

2020年12月9日
林 知美

公開日/2020年12月09日



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