No.15 とうもころし


脇道映画館 〜わたしのジブリ〜編集者/柏子見

私のジブリ視聴歴としては、もののけ姫以降は映画館でそれ以外は金曜ロードショーでした。
金曜ロードショーでジブリ祭りをやろうもんなら絶対見てました。
(唯一となりの山田くんだけは最後まで見たことない!)
ほぼほぼコンプリートしているなかどの作品が好きかと言われると、高校生くらいまでは即答で
「耳をすませば」か「もののけ姫」だ!と言えてましたが、最近は選べなくて困る。
歳を重ねてから気づく魅力、見る角度で違う感動ポイントが多すぎるんですよね。
「おもひでぽろぽろ」なんか特に、大人になってからじゃないとあの良さはわからなかったなあとしみじみ思います。

そんなところで最近また見る視点が変わり、妙にほろりときた作品がありました。
「となりのトトロ」です。
今までは純粋に田舎綺麗だなあとかメイとトトロの出会い面白いなあとかそこまで深く見てなかったのですが、
自分に子供が生まれて見ると、母親目線になっちゃうんですねー。不思議です。
おかあさんへと書かれたとうもころし(とうもろこし)にぐっと来ました。
もし自分の子があの大冒険を経て届けに来てくれたならという妄想の末にほろりと感動しました。

最後に、色々と状況により変わる好きや感動もありますが「耳をすませば」のラストシーンで
恥ずかしすぎてにやにやしちゃうのはいつまでも変わらない気がします。この絵だけでざわざわ来ますね。

2020年11月25日
高橋 有希子

公開日/2020年11月25日



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