No.7 聞くジブリ


脇道映画館 〜わたしのジブリ〜編集者/柏子見

今回のテーマが、ジブリ作品と決まった時から、私は何かジブリに関して書けるのだろうか、、、とずっと悩んでいました。

何を隠そう、ジブリ作品というと、私の中では、見たことはあっても内容をほとんど理解していないという意味合いで、
今まで「ちゃんと見てこなかったもの」だからです。

千と千尋の神隠し、ハウルの動く城は、当時、映画館へ見に行った記憶はありますが、
作品の時代背景や内容など、ほとんどわからず見ており、今の私にあるのは、
「カオナシめっちゃ怖いし、なんかやだ」「カルシファー可愛かったなぁ」という、にわかにもおよばないほどの記憶がある程度です。


(当時は、まだ小さかったこともあり、映画館の大迫力の中のカオナシが怖すぎて、ギャン泣きした記憶しかありません、、、)

その他の作品も、金ローで見たことは絶対にありますが、どんなストーリー?と聞かれると( ˙꒳​˙ )???←こうなります。
ジブリ好きの方からすると、それは見てないのと一緒と言われてしまいそうですが、、、

つい最近、「一生に一度は、映画館でジブリを。」ということで、もののけ姫を映画館へ見に行き、
しっかりと集中して見た事でやっと内容を理解し、「あ、そういう話だったんだ!」となる始末、、、、

そんなジブリ初心者のような私が、今回のテーマで取り上げますのが、作品の挿入歌です。

挿入歌とは、、、と調べてみると↓
ドラマや映画などの中で流す歌。普通、オープニング曲とエンディング曲以外の、劇中で流す歌をいう。劇中歌。(コトバンクより)

というように、、、まさに、その通りなのですが、とてもあっさりとした説明がされているなぁと思いました。
上手く言葉は出てきませんが、もっとこう、、、映像作品には欠かせないもの!挿入歌がないのはライスのないカレーのようなもの!!
くらいの熱量の説明がされていてもいいのではないかと思いました。
(ちなみに、私はハヤシライス派です。)

私は、通勤や家の中では必ず何か音楽をかけていて、映画館へ見に行った作品で、
気に入ったものはパンフレットなどよりも、サントラCDの方が欲しくなるほど、音楽が好きです。

ジブリ作品では、千と千尋の神隠しの「あの夏へ」が1番好きです。
誰もが耳にしたことがあるであろうあのメロディーは、悲しげで繊細なメロディのようだけど、
とても力強さも感じ、不思議と前向きな気持ちになります。
ネットで、この曲に関するコメントを見てみると、なんかよく分からないけど切なくなる・ものすごく懐かしい感じがする、
胸がぎゅっと締め付けられる、、、などなど、どれも共感できるコメントばかりでした。

歌詞のない、メロディだけのものなのに、これだけ誰かの心を動かすことができる。
そんなところが、この曲が、一番好きな理由なのかもしれません。

千と千尋の神隠しは2001年に公開され、世界で見てもダントツで興行収入1位をとっています。(ネット調べ 2020年8月2日現在)
これだけこの作品が人気なのは、色褪せない世界観、ストーリーや声優さんがすごいのはもちろんのこと、
これらを何倍にも引き立てている、いくつもの挿入歌がほんとにいいものだからだと私は思います。

作品を見ながらですと、あまりメインとなって耳に入ってこないもの。といいますか、、、
作品の場面、場面を引き立てるように、かつ邪魔をしないように、あまりに耳に心地よく入ってくるものがゆえ、
「曲だけに」意識を集中して見ているということは少ないかと思います。

私も今回、この機会があったおかげで、改めて聞いたのですが、ほんとに今、聞いても驚くほど飽きがなく、
何回も聞いてしまう、口ずさんでしまう名曲ばかりです。

主題歌ももちろんいいのですが、みなさんもお気に入りの作品の「挿入歌」に1度目を向けてみると、
何度も見た作品でも、また新たな何かが得られるのではないかなと思います。

オルゴールver.なんかもあったりするので、夜にリラックスしながら聞くのもとってもオススメです。

おまけ
千と千尋の神隠しに出てくる可愛い妖怪、ススワタリ。彼らはとなりのトトロでも登場しており、マックロクロスケという名前でも呼ばれています。
・・・が、千と千尋の神隠しでこの子達が出てくるシーンの挿入歌は「ボイラー虫」

2020年9月30日
河合 美奈子

公開日/2020年10月01日



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