21 原子心母


脇道音楽堂 〜わたしの一曲〜編集者/柏子見


今回の脇道堂のお題で最初に思い浮かべたのは「原子心母」でした。
何故だか判りません。もともと音楽について詳しくなく、
楽器も弾けない、音符も読めない、音痴で唄えない、
音の違いを聴き分ける耳も持ちません。
そんなのはただ音が聞こえているにすぎないと言われるかもしれませんが、
それでも音楽を聴くのは好きです。

原子心母」が音楽ジャンルの中でどんな位置づけなのか、
作曲や演奏が誰によるものかよく知りません。
この曲が生まれたバックグランドもタイトルの意味も知りません。

ただ20代の頃の自分の気持ちに響くものがあって、
レコードも買い、折りに触れてよく聴きました。
空想と現実、不安と希望、独断と偏見と無知から生まれる、自分と人への思いと怒り・・・、
それらの全部がごちゃ混ぜになった、今から思えば混沌とした夢のような日々でした。

だからといって今もその頃と大して変わりが無いのかもしれません。
知らないこと、判らないこと、不条理に思うことは、増えこそすれ少なくなった訳でも無く、
過去と現在と未来が入り混じった白日夢を見ている日々のような気がします。
久しぶりに聴いてみてあの頃とあまり変わらない気持ちで聴く自分がいました。
(変わっていることに気付かないだけのか、変わっていないと思いたいのかわかりませんが・・・)

2019.5.9
安藤 三郎

公開日/2019年05月09日



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