2 Divine Moments Of Truth


脇道音楽堂 〜わたしの一曲〜編集者/柏子見

僕は歌詞がある曲よりもインストゥルメンタルの曲が好きです。
表現したいことを言葉じゃなく、音にするのがかっこいい感じがするので。

高校生の頃、部活で箏曲を習い古典音楽や民族音楽にハマり、
深夜ラジオで流れてきたYMOのRYDEENを聞いてテクノにハマり。
好きな音楽を聞くのもいいですが、知らないジャンルの音楽を聞くのが楽しく、
いろんな音楽を聴き漁ってました。

そんな中、強烈に印象に残った曲がこれです。

Shpongle(シュポングル)のDivine Moments Of Truth(ディバイン・モーメンツ・オブ・トルース)

Shpongleは、サイケ界のゴッドファーザーと言われている76歳の爺さんと、
46歳のイカしたおっちゃんの二人組のグループです。

この曲は10分くらいの長い曲で、ホーミーみたいな声や民族楽器の音、
電子音のビートが入り乱れたクールな曲。
テクノでもないトランスっぽいけど違う、民族音楽や宗教音楽が混ざっていてジャンル分けに困ります。

当時、部活動で古典音楽をやっていたせいか、
「音楽はこうじゃなきゃいけない」みたいな考え方が僕の中にはありました。

この曲はそんな考えを変えてくれたのです。

電子音楽と民族音楽は全くの別物だと考えていましたが、しっかりと一つの曲になっていて
とても魅力的に感じたのを覚えています。

音楽だけに限らず、◯◯じゃなきゃいけないみたいな考えは良くないなと
当時、考えを改めさせられました。

何事も形にとらわれ過ぎず、自由に考えようと思ったきっかけになったこの曲が私の一曲です。

2018.7.18
脇田遼祐

公開日/2018年07月18日



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