No.19 巨大仏の嗜み方


脇道的”妄想”YouTuber編集者/柏子見

僕の趣味のひとつに大仏(観音含む)ウォッチングがあります。
かれこれ、70体位の大仏は見たのですが、最もテンションが上がるのは大仏を初めて見た瞬間の
デカさ、インパクト、存在感、違和感などです。
そこから徐々にテンションは下がっていき、しょぼい大仏だと10分程度でその場を後にすることもあります。
僕は大仏の造形の美しさとか、歴史がどうとかこうとかに興味はなく、
ウルトラマンに出てくる怪獣的な視点でしか見ていません。
だから、最初のインパクトに勝るものはありません。
すなわち、大仏は出落ちです。

で、出落ちである大仏を見るためにどうすればテンションを最高にできるか。
それは、どこにも見えていなかった大仏が突然いきなり現れることです。
そして、大仏がでかければでかいだけいい、
いきなりであればあるだけいい、
そこに大仏があると知らなければなおいいという訳です。

で、そのためにはどうしたらいいかというと、
現存する巨大仏、それぞれが突然現れる
最高のルートを誰かがあらかじめ考えていてくれて、
どっかのサイトに公開してあればいい。
僕はそのルート案内をYouTubeでしてみたいですね。

僕がもっとも好きな仙台大観音という台座込み約100m位の巨大仏があるのですが、
この巨大仏は100mあるにも関わらず、約500m位の距離まで全く見えずに近づけるというルートがあるんです。
で、その角を曲がるといきなり現れるという素晴らしい巨大仏です。

例えば、このルートがYouTubeで公開されていたら、
●YouTubeを見た大仏好きのAさんがあまり大仏を知らないが大仏に興味があるBさんをゴルフに誘う。

●AさんはBさんを車で迎えに行く

●Aさんはゴルフに行くと見せかけてYouTubeで見た仙台大観音へのルートを進む

●ゴルフに出かけると思っていたBさんはいきなり仙台大観音と約500mの距離で対面することになる。

こんな夢のような大仏出落ち体験が可能になります。

とはいえ、僕が過去に見てきた巨大仏の中で、
ずっと見えずいきなり現れるルートのある巨大仏は仙台大観音以外はあまりないから、
なかなか難しいんです。

というか、こんなYouTubeがすでにあって、
誰かが僕をゴルフに誘うふりをして大仏に連れて行ってくれて
最高の大仏出落ち体験を僕がしたい。

しかし、ある程度でかい大仏はどこにいるか把握してしまっているので、
いきなり大仏が現れるという経験ができることは今となっては皆無である。

ということは、
誰かが100m級の大仏を僕の知らないうちに建ててくれて、
誰かがYouTubeでルートを公開してくれて、
誰かが僕をゴルフに連れてってくれないかなあ。

2022年1月18日
鵜野 真行

公開日/2022年01月19日



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