No.8 心躍る言葉


脇道書道場 〜わたしの一筆〜編集者/柏子見

若かりし頃、歳をとったら海が近い自然溢れる環境の中でのんびりと暮らしたい。
そんな夢を思い描いていたけど、今まさにそんな暮らしをしているようだ。のんびりを除けば、だけど。

近くには散歩気分で登れる山があり、カブトやクワガタの取れる森もある。
カワセミが飛ぶ小さな川が家の前を流れ、さらに海辺のヨットハーバーだって徒歩圏内である。

残念ながらヨットは持っていないし、得意のウインドサーフィンも手放して何年も経った。
残っているのは、全身そこかしこに現れた日焼けのシミ跡ぐらいかな…

今となっては、海も波も風も思い出のひとかけらだが、心躍る言葉として迷わず選んだ。

毎週末の天気が気になり、台風到来の天気図にワクワクした頃の思いが込み上げる。
ふとした時に潮の香りを嗅ぐと、押し寄せる波の音と海風のざわめきが、心の中で響くのである。

とは言え、立ててはいけない言葉の筆頭でもあるので、自身への戒めも込めて…

2019年11月13日
野村 英二

公開日/2019年11月13日



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