はじめに


脇道書道場 〜わたしの一筆〜編集者/柏子見

今年1月の出張で香川県の高松市に行く機会があった。
その夜、ふらっと入った居酒屋に、沢山の張り紙がしてある事に気がついた。
最初はメニューかと思ったのだが、どうも違う。


店の子に聞いてみると、オーナーの意向でスタッフの子達に書かせているのだそうだ。

そのお店は基本的にアルバイト、しかも地元の大学の体育会系の男子によって構成されているらしい。
部は様々だが、伝統的に先輩から後輩に受け継がれているバイトの様だった。
恐らく卒業と同時に、墨と筆で、思い思いに言葉を書き残しているのだろう。

ネットでよく見る言葉もあれば、オリジナリティあふれる言葉もあり、
個性があって見るだけで書き手の人柄が見えるようでとても興味深かった。

大人になると趣味で書道でも続けていない限り、半紙に文字を書く事はほぼ無い。
最近は鉛筆ですら持たない日もある。
文字を書く…これはちょっと面白いかも。

オフサイドスタッフ達が、馴染まない半紙を前にしてどんな言葉や文字を思い浮かべるのだろうか?
そしてどんな字を書くのだろうか?

そんな書を通してオフサイドメンバーの一面を伝えたいと思う。

2019年9月
柏子見友宏

公開日/2019年09月03日



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