No.4 食欲の秋


脇道書道場 〜わたしの一筆〜編集者/柏子見

まだまだ半袖で事足りる程気温の高い日も間々ありますが、10月も半ば入り暦上は秋真っ盛り。
夏の暑さで落ちた体力が回復し、食材の収穫期でもあることから、四季の中で最も食欲の増進する季節らしく、
個人的な感覚としても秋というと読書の..というより、やはり食欲の..といった印象が強いように思います。
私の実家は山の中腹あたりに居を構えていますが、この時期は稲刈りや芋掘りなんかによく駆り出されていましたし、まめろしい祖母は山の奥へと向かって、山菜やら何やらと多種多様に収穫していました。
中でも印象が強いのは「栗」でしょうか。

小学生の頃などは、バスを降り山を登って家に帰ると、
よく祖母が縁側でペティナイフを片手に皮をむいていた記憶があります。
そうして蒸したり、炊き込みご飯なんかにして。夕食に出されるのが常。
これがまた途轍もなく美味しいのです…。
いつも帰省は盆正月やGWですから中々叶わないのですが、秋になるとどうにも恋しくなってなりません。
折角ですから今年は祖母にちょっと我儘を言ってみましょうか。
きっと優しく私に大層甘い祖母は色んなお野菜と一緒に冷凍して送ってくれるはず…!

食欲の秋には故郷の味。
皆さんも仕事の合間にちょっと思いを馳せてみてはいかがでしょう。

2019年10月16日
松井 歩美

公開日/2019年10月16日



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