No.17 プロンプト ずっとやってた ディレクション


脇道ちょっとGPT川柳編集者/

プロンプト ずっとやってた ディレクション

お疲れさまです。
皆さまお馴染み、AIをテーマにした川柳です。

いま、AIで絵物語をつくっていて、いつか朝礼のネタにしようと、
ChatGPTと渡辺さんに教えてもらった画像生成AIを並行して、
色々といじっております。

言語で命令するんだから、コピーライターの自分は得意だろうと思ったら、
これがなかなか難しくて、四苦八苦しております。

煮詰まるときの流れはだいたい同じで、以下のような形。

こんな感じでヨロシクとばかりに、詳細なプロンプトを入力。

一部、微妙にニュアンスが異なるアウトプット。
うーん、あの指示をそう解釈したか、なるほどねーと
見解の相違があった部分をより具体的に入力。

別のところまで変わっちゃう。そこは変えなくて良かったのよ。

いや、私が変えなくていいって言わなきゃダメなんだと
「そこは変えずに」と入力。よし、これで送信!

戻したいところは変わったまま。
もう一回、「そこはこの表現で」と指定して入力。

まるで強烈な固定観念のように変え難い。
参照するソースが変更されたのだろうか。
ならば、こちらが指示する表現を変えてしまおう。
類似する用語で、似たアウトプットを導くべく、
ボキャブラリーを駆使して入力。

やっぱり全然別物が上がってきたやないかーい!

ていうかこれ、いっつもやってるディレクションを
何十倍も酷くした感じやないかーい!!

なんか新しい技術に文句言いたいおじさんみたいになってしまいましたが、
もちろんこの事象は、私のヘタクソなプロンプトのせい。
それに、いつもお仕事をしている皆さんは高度な知的生命体なので
話せば伝わりますし、多少の齟齬はこちらの伝え方のせいだったりします。
でも、入力と出力の微修正を繰り返して一定水準まで持っていくというプロンプトは、
ディレクターにとって、なんだかとても既視感がある作業なのです。

人工知能も人間の知能も、程度は違えど同じ延長線上にあるのだなあ。
そんな気持ちをつづった一句でした。

余談
ちなみに、AIで1番手こずったのは「1匹の猿」のイラストです。
参照元の猿の画像やイラストが、すべて群なんでしょうね。
何をどうがんばっても、複数の猿か、猿未満の何かが入り込むか、
複数の猿を無理やり統合したような手足の猿しかできませんでした。
ゴリラ、チンパンジー、類人猿、原始人、ネアンデルタール人など
猿の亜種を入力すると猿感ゼロの絵になって難儀しました。

この場を借りて、ネアンデルタール人さん各位にはお詫び申し上げます。

2023年10月18日
長谷川 雄一

公開日/2023年10月18日



関連記事