デザイントリニティー02


デザイントリニティー編集者/牧村

第弐回〈人々豊かにそなはれりといえども、
いまだ修せざるにはあらはれず、証せざるにはうることなし〉

「人々豊かにそなはれりといえども、いまだ修せざるにはあらはれず、証せざるにはうることなし」
人は生まれた時に必要なものは全て持っている。しかし修行しなければそれは出てこないし、
出て来たものが本当のものか証明しなければ、それを得ることは出来ない。
そうなんですね。この言葉も非常に重いですね(汗)前回で生まれながらに全て人には備わっている。というお話をしました。その続きの言葉がこれですね。備わっているが、修行、訓練をして自ら得ようとしないと出てこない。ということですね。デザインの仕事でもよく才能があるとかないとか言われます。でも才能は努力の賜物。と私は考えます。人には向き不向きということが実際問題としてありますが、多少なりでも自分に向いている、合っていると思う事であれば、努力すれば必ずその才能が開花すると思います。で、ここまで出来れば、趣味として楽しむには最高なものになります。さて、さらに上を目指すとなると、プロと呼ばれる領域になります。出て来たものが本当のものか証明しなければ、という部分ですね。ここが一番難しい所です。仕事、プロとして才能を開花させたと、それを証明する?仕事で実証を示すという事です。クライアントに認めてもらう。ということになります。それが出来てはじめてその道のプロとなります。お金を頂いて仕事をするという事はそういう事だと思います。まだまだ、この年になっても未熟だと思う事も多々あります。これは自分が自分で決める基準ですが、だぶん仕事を続けるかぎり終わりのない物なのでしょうね。

公開日/2016年01月11日



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