デザイントリニティー14


デザイントリニティー編集者/牧村

第拾肆回〈大切なのは自らの心〉

太極拳で特に重要なことは呼吸です。呼吸はあらゆるスポーツでも重要とされています。息を吸う吐くですね。人の体で唯一自分自身の意思でコントロールできるのが呼吸です。心臓の鼓動や体温など自分でコントロールしようとしても無理です。でも呼吸は自分で調節することが出来ます。これをつかって心をコントロールします。気持ちが浮ついている時には呼吸が速くなります。呼吸が速くなると鼓動もあがり体温も上昇します。乱れた状態ですね。心が乱れると思うように体が動きません。動揺するという状態ですね。本来の自分の実力や力がまったく出ない?だせない状態になります。これはもったいない事です。なので心さえ乱れなければ実力を十二分に発揮出来、思い通りの成果を上げることが出来ます。これはスポーツに限った事ではなく生活一般に共通することです。たとえば会社でプレゼンをしないといけないとします。その際に心が乱れていては自分の伝えたい事が十分に伝えることができません。家庭に帰り、妻と会話をしている時にやはり心が乱れていては喧嘩になってしまう事もあります。自分ではそうしてはいけないとわかっているのですが?つい悪口をいってしまうとか・・・。人の心と体はつねに一体です。切り離して考えられないですね。よくいいますよね、怒りが込み上げて来た時にはまずは、深く深呼吸をしてから考えましょうと。冷静になれるからですね。この太極拳を学ぶ事で私の心はかなり穏やかになったと思います。以前はすぐにカッとなり暴言を吐いていましたがそんな事は非常に少なくなりましたね。でもね、怒りを覚えることは何歳になっても多々あります。先日も会社の同僚と行った居酒屋で、あまりに酷い対応にブチ切れてしまいました(汗)まあ、そんな時もたまにはあります。で自分が怒れば、周りを不快な思いにさせる事になります。そう考えるとそうしない事が大事ですね。不満の原因をきちんと見極めて解決方法を見つけ出す事が大切ですね。感情に支配されないように。ちなみに、「息」という字は、「自らの心」と書きます。自分の心が息なのですね。

公開日/2016年08月15日



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