Dギャラリーアーカイブ02


D-GALLERYアーカイブ編集者/牧村

●第2回/趣味と実益をかねていた!?

牧村/
前回、「Dギャラリーシリーズ」参加の経緯からいろいろとお話を伺いましたが、「Dギャラリー1」以降「D2・D3」と参加されていますが、いかがでしたか?
野林/
結局、私は最後のD6まで作品を提供しました。最初から最後まで「Dギャラリーシリーズ」の栄枯盛衰を体験しました。そういった作家の方も少ないとお聞きしましたが?
牧村/
はい、数名の方だけですね。やはり売れる方、売れない方いろいろな方が参加をされていました。仕事の都合で途中で参加を取りやめられた方もいますし、所属していたプロダクションから独立をされて自分で始められる方など15年の歳月の中で状況が変わっていきましたので。
野林/
で、続けるうちにどういった作品が売れるのかだんだんと分かってきましたね。D1・D2のころは先にもお話ししたようにイマージュの方にアドバイスを頂いて制作していましたが、途中からアドバイスがなくなり好きに制作させていただけるようになりました。で、毎月何がいくら売れたのかという明細書が届きますのでそれを見てこの作品はよく売れるな。という感じでだいたいの見当がつくようになりました。なので売れ線というか?そういう分析ができるようになりました。まあ売れてはいても自分で作りたいもの?というのは外さないようにこだわりをもってやっていましたね。制作することが楽しくてしょうがなかったですね(笑)現在の仕事では、ない感覚でしたね。で自分の印象ですがD4まで右肩上がりの印象でしたので、もっと長く続くと思ってましたが・・・あっと言う間に終了した感じで、とても残念でした(涙)
牧村/
そうですか、ずっと続くと・・・。まあ私は社内で見ていた人間ですので、D4あたりからそろそろ終わりではないかな?という感じはもっていましたね。他社のカタログでもうちと同じような作品が増え始めて競争が激しくなってきていましたからね。まあ仕方の無い事ですが。話を変えましょう。「Dギャラリーシリーズ」制作で良かった事、悪かった事を教えて頂きたいのですが。野林さんの私的な意見で結構ですよ。
野林/
よかったことですか?いや~趣味でやってた3DCGが初めて収入になった事でしょうか。それはもうすごく嬉しく自分にとって最高の気分でしたよ。この「Dギャラリーシリーズ」で作品を制作するという事自体が喜びでしたね(笑)で、悪い印象は特に無いですね。いろいろ考えても良い印象しかないですね。
牧村/
へえー、それはすごいですね。いやどんな仕事でも普通は少しぐらい嫌な面があるものですが、それがまったくないと。
野林/
普段の仕事などは結構ストレスが溜まります。そう思うと「Dギャラリーシリーズ」で制作していた頃はそういったストレスはまったくといってよいぐらいにありませんでしたね。またね、オフサイドさんでそういった企画を考えてお話を頂きたいですね(笑)
牧村/
いやいや、困りましたね~。現在レンタル写真の業務はやっていませんのでね。また何か復活したら?お声はかけさせていただきますね。その時はよろしくお願いします。さて、別のお話をお聞きしたいのですが、今だから言えるエピソードとかあれば教えて頂きたいのですが?
野林/
エピソードですか?そうですね、当時はマシンも非力でレンダリングに一晩かかるなんてのもザラでした。そんな時にイマージュさんにレンダリングだけお願いした事もありましたね。それが出来たおかげで作品を量産できました。あとね、売上げの明細が毎月送られて来るのですが、ある月、送られてこなくて、ああ今月は全く売れなかったのかと落ち込みました。で数ヶ月後に銀行にお金が振り込まれるのですが、明細のなかった月もちゃんと金額があったのですよ。おかしいなあ~と思いイマージュさんに問い合わせたら送ったとの事で、あとで郵便事故だった事がわかりました。そんなこともあるのだなあーと思いました。
牧村/
いやいや、なかなか面白いエピソードですね。郵便が届かない?なんてこともあるのですね。長い間やられているといろいろな事がありますね。おっと、お時間が来たようなのでまた次回お願いします。

公開日/2016年01月11日



関連記事