Dギャラリーアーカイブ09


D-GALLERYアーカイブ編集者/牧村

●第4回/良い物をつくるには時として喧嘩も大事。

牧村/
前回お聞きした続きですが、他にもいろいろなエピソードがあったのですか?
MAC/
「Dギャラリーシリーズ」は私としてはある意味、本業(デザイン制作)とは違うもの?
という感覚でやっていました。息抜き?というと語弊がありますが、
リフレッシュや気分転換的な要素も多々ありました。
本業の合間に制作するとか、チラシのアイデアに困った時に作ってみるとかしていました。
同じデザインの仕事ですがクライアントがあって要望を満たすように作るのと
自分でこんなのが良いのでは?と提案する形でつくるのでは頭の働きが違うように思います。
なので24時間やっていてもそれほど苦ではなくできたのかも?と今思うとそうです。
あっ?エピソードでしたね(汗)内容が違うこと話していますね(笑)

牧村/
いいえ、結構ですよ(笑)頭の使い方?が違いますか・・・これも興味深いお話ですね。
とろこで、質問を変えますね。
沢山自分の作品が使用されたとお聞きしましたが、
具体的にどのような物に使用されたのか?教えて頂けますか?
MAC/
すいません(汗)どうも自分の話に熱中すると人の話を聞いてない場合があります。
すいません。新しい質問ですね(笑)一応イマージュさんから全てではないですが、
使用されたサンプルを頂くことがありました。
前にもお話をしたウルトラマンのポスターもそうですが、
そうしたものから見て、バックパターンの特性上、
銀行や製薬会社など未来や化学やお金などを扱う企業さんの
パンフやチラシでの使用が多かったように思います。

牧村/
なるほど、そういった企業さんの販促物なのですね。
確かにMACさんの作品をこうして拝見していると先進的なイメージが多くありますね。
このようなイメージはどこから考えられているのですか?
何かヒントとか参考になるものとかあるのですか?
MAC/
いや特に意識していた訳ではないですね。
たまたま初期に作った作品がラインを使ったものや数字を使ったものだったのですよ。
そこから進化していった感じですね。
今思うと私の作品がより多く売れた要因がこの初期の制作にあったと思います。

牧村/
初期に作られた作品がその後の「Dギャラリーシリーズ」での作品にどのように影響したのか?
もう少し詳しく教えてください。
MAC/
はい、「Dギャラリー1」でやる気無く(汗)という訳ではないですが、
いろいろなバックパターンをつくりました。
この時点では何が売れて何が売れないのか?まったくわかりません。
で結果としてラインや数字などを使ったパターンがよく売れる。
その情報をM専務より聞き、その方向で目新しいものを作っていったのですよ。
まあ、とはいうもののね、作っているといろいろと自分の我が出るのですよ。
前にも言いましたが自分が良いと思うものをつくる。これが根底にあります。
M専務はとにかく売れるものを作ってほしい。
私は売れなくても自分の納得するものをつくりたい。この鬩ぎ合いです。
で、あるとき喧嘩になったことがあります。
あまりにも無情に言うので、「だったら、何もつくらない!」「もう、やめた!!!」てね。
そんな私の態度にM専務は激高してね。お互い意地の張り合いで。

牧村/
おっと!これはすごいお話ですね~。これ!エピソードですね(笑)
結局、M専務とはどうなったのですか?
MAC/
すいません。またまた質問じゃない答えを話しましたね(汗)ほんとうにダメですね。
こういうインタビュー慣れてないもので・・・
そんな私の態度に激高はしたもののやはり、
大人なのでうまく私の気持ちをなだめるようにしてね、
とにかく今回は私のいう事を聞いてほしいと、お願いしてきました。超低姿勢でね。
やはりできる方は違いますね。
その場の状況で自分の気持ちをコントロールして相手の気持ちをうまく掴む?
というのでしょうか?なにかいいように丸め込まれた感じですが(笑)

牧村/
M専務ってすごい方ですね。私もオフサイドに入ってもうベテランの域になりますが、
M専務の伝説は数々聞いています。
そんなM専務と喧嘩をしたMACさんもかなりのものですね(笑)
MAC/
でも、この後、M専務の意見を聞いて制作した作品はやはりよく売れましたね。
先を見る目がある?のでしょうか。
牧村/
おっと、お時間が来たようです。今回はこの辺で失礼します。
M専務との喧嘩の話題で盛り上がってしまい、
確信の部分が聞けなかったのでその辺を次回詳しく話して頂きます。

公開日/2016年06月04日



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